書籍レビュー「帝国の艦船」
日本海軍の艦艇をモチーフにした女の子「艦娘」を育成するゲームで
その萌えキャラと主としたキャッチーな内容とともにゲーム開発者と運営の
日本の艦船や海戦・戦史への深い造詣がミリタリーファンの心を捕え
登録者数100万を超える大ヒットとなりました。
もちろんモチーフとされた艦船について知らなければ楽しめないという性質の
ゲームではなく、ゲーム内で提示されたキャラクターや海戦を自分なりの解釈で
楽しむ人も多いのですが、やはりモチーフについても知りたくなるのがファン
心理というものではないでしょうか?
「帝国の艦船」はそんな知識欲を持った方たちの入門の手引きになる一冊です。
帝国の艦船、という物々しい?タイトルとは裏腹に戦艦や空母と言った花形の艦艇には あまり触れられていません。というか皆無です。
駆逐艦や補助艦艇がメインという入門書として紹介するにはどうなんだろと思う内容ですが、ご存知のように艦隊これくしょん自体も先の大戦を語るときにあまり陽の当たらない軽巡洋艦や駆逐艦などを前面に推しているゲームですので意外とマッチしてるのではないでしょうか。
重雷装艦「大井」
重巡洋艦「利根」
防空巡洋艦「五十鈴」
について解説されています。
艦これを深く理解するためにも一読する価値はある本だと思います。